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  発句より紅が気になる初懐紙
  槌振るう顔白々と鏡割
  一月の水底光る川渉る
  風邪声で逃げちゃだめだと云はれても
  よく磨け凍湖に刺さる月ならば
  ドーナツの穴食べ尽くし春を待つ










連日寒し。
春来い!(呼ばなくてももうすぐ来るのだし既に立春は過ぎたのだが)

……俳句はまだ現在に追いつかない。
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  祝箸座敷童子の名も書いて
  一月のかたちあらはにけもの道
  四日とは廊下の先の薄埃
  六日なり誰かきんとん捨てており
  手毬唄すでに忘れて鈴が鳴る
  小寒や顔洗はずに猫の朝




子どもの頃、大晦日の夜は祖母は台所で忙しく父もそわそわとあちこち動き回ったりお節を詰めたり落ち着かない時間が過ぎて、さてお蕎麦の後紅白などが始まるとやおら硯箱を取り出して祝い箸にそれぞれの名前を書く用意。墨の匂いは好きだけどもとよりがさつな出来の子どもで丁寧に摺ることが苦手、同じように育ったはずの弟は根気がよくて、姉弟の性格や気質があんなに違うのはどういうわけなのか、父に誉められながら飽きずに摺ってとろりと濃くなったような墨をたっぷりと筆に含ませて父が書く。特に習ったわけでもないのだろうけど昔のひとは筆字が上手かった。
毎年袋に書かれるごく普通の自分の名前が、ごく普通だから嫌いというやな娘だった。
子どもがいたら案外きらきらネームをつけたかもしれないがそんな機会はないままで、もっともあたしの字じゃあまりお祝いの気分にはなれないけど。
(もう二月なのになんでそんなことを)
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  熊の掌の運命線を食しけり
  ポケットの雲の欠片も凍ててをり
  並列も直列もあり年詰まる
  眠れない太郎と次郎霜の夜
  もう既に深く酔ひをり年立ちぬ
  この距離を憶えておけと初寝覚






前夜の雨のせいなのか今朝は周りの山すべて、霜が降りて真っ白!
桐生は確かに寒いけれどそんな景色は今まで見たことがなかった。
ちょっと別世界で目覚めたような気分。
残月もまん丸で、これが紫色だったりしたらわくわくものだが普通に白い朝の月、残念。

(熊の掌は昨年忘年会で初めて食べた。でも俳句の世界では”掌”は”て”とは読まない)
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  暮れ易し探偵謎を見失ふ
  セロリ噛む苦悩の王の顔をして
  開けずに朽ちゆく花の寒さかな
  酔ひ醒めの電車ショールをかき合はせ
  枯原に犬を探しに行つたまま
  この生に異議はあれども冬銀河






まだ去年の暮の俳句。
題詠の2015も始まってるというのに。

非常に低調。こういう時って医者に行くとなんか病名を賜るんじゃないかしら。
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  韃靼へ夢の轍の風邪心地
  絨毯の焼けこげごとの物語
  義士の日の神仏呪う炭小屋で
  冬牡丹陰なきもののあじきなく
  凍天に跳ね返されて荒御霊
  海原のそこにだけ湯気勇魚突











空が青いとどこかへ行きたくなる。
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  XもY=も鶴の脚
  さらばとは言ってはみたが冬ざくら
  一日の短きことよ枇杷の花
  大雪や屍骸残さぬ鴉の死
  山ひとつ向こうを夜の消防車
  雪嶺の豹の死体に青い月









昨日初雪。
里山の枯木の間に薄く白が見える。
もう六度目の冬なんだ。
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  蜜追いの冬の旅人花やしき
  仲見世の裏生真面目に冬の犬
  枯蔓の湯屋を覗いて叱られて
  なで牛の鼻筋光る冬の宮
  浅草のちくわぶ煮えて燗の酒
  上げ潮に寒灯揺るる隅田川
  言問いの寒暮の橋で別れけり

昨年の末から今年はじめにかけてけっこう出歩いている。
11.30西上州の小沢岳へ久しぶりの山歩き。
12.3には桐生で第二回目になる煙突娘研究会の集会。
12.12の句会、翌日にお若い俳人おふたりと浅草吟行。
12.28押し詰まってからの舅の三回忌。
1月頭はばたばたして、
1.9が定例の句会。
1.11にお隣栃木県の薮山谷倉山で倒木に泣き、
1.17が俳句の結社の新年会。盛況でした。
1.25浅草吟行の女流俳人ともうひと方、不思議で素敵な言語遣いの女性と目黒で散策とおしゃべり。

散歩の習慣も戻って、こんなに健康的でいいのかしら。
にしても、煙突娘研究会の会長さんも、吟行で遊んでいただいた俳人おふたりも、目黒を歩いた可愛い女性も、そもそも俳句を始めたのもみんなtwitterでの出会いで、ブログはこんなにさぼってはいるけれどネットなしの生活は考えられなくなって、たまたま今明治初期の東京(まだ江戸と言ってもいいくらい)から北海道へ旅したイギリスの女性旅行家の本を読んでるんだけど、北へ行くほど大半の日本人は半裸で身汚くてお鉄漿なんかつけてて、外人を見るだけで何千人も粛々と野次馬になっていた国の150年後が現在のこの暮らしとはあたしたちは本当に進取の気性の国民なのか、単にお調子乗りなだけなのか。

(俳句はあさくさく)
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  わらわらと遮光器土偶大根引
  鼻唄やタランティーノが落葉焚く
  こんな男捨ててしまえと冬怒濤
  開いても閉じない猫の襖かな
  かなしみは日ごとに淡く冬の虹
  首深く垂れてはじまる鶴の恋








今年も俳句などをぼちぼちと。
とはいえ昨年の終わりにはすっかりここをさぼっていたので古い分から上げれば季節がいささかズレてしまうけれど。写真にも言葉にも統一感がない、と呆れつつ。
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砂女

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日々是茫々


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