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  祝箸座敷童子の名も書いて
  一月のかたちあらはにけもの道
  四日とは廊下の先の薄埃
  六日なり誰かきんとん捨てており
  手毬唄すでに忘れて鈴が鳴る
  小寒や顔洗はずに猫の朝




子どもの頃、大晦日の夜は祖母は台所で忙しく父もそわそわとあちこち動き回ったりお節を詰めたり落ち着かない時間が過ぎて、さてお蕎麦の後紅白などが始まるとやおら硯箱を取り出して祝い箸にそれぞれの名前を書く用意。墨の匂いは好きだけどもとよりがさつな出来の子どもで丁寧に摺ることが苦手、同じように育ったはずの弟は根気がよくて、姉弟の性格や気質があんなに違うのはどういうわけなのか、父に誉められながら飽きずに摺ってとろりと濃くなったような墨をたっぷりと筆に含ませて父が書く。特に習ったわけでもないのだろうけど昔のひとは筆字が上手かった。
毎年袋に書かれるごく普通の自分の名前が、ごく普通だから嫌いというやな娘だった。
子どもがいたら案外きらきらネームをつけたかもしれないがそんな機会はないままで、もっともあたしの字じゃあまりお祝いの気分にはなれないけど。
(もう二月なのになんでそんなことを)
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砂女

Author:砂女
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