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<くらげなす>
  西国の語尾やはらかし瓜を買ふ 
  青年の袖口触れて含羞草
  苦艾緑泥片岩王子跡
  わが聲の高さに怯む夏念仏 
  青葉蔭仁王の肉のよじれをる 
  少しずつ少しずつ跳ぶ道をしへ
  女陰(ほと)焼かれ花の窟や紫薇降れり 
  白拍子辻を過りて秋成忌
  覗けば歪む青びいどろの旅の酒 
  遠花火いつかもあつたこんな夜
  くらげなす言葉の海にボート漕ぐ 
  同行は大きな男黒揚羽 
  空蝉を帽子に留めて峠越ゆ 
  赤い靴駈けませ夏野右は海
  夏深し谷に神殿ぬれぬれと 
  滴りや柄杓がひとつ空を向く 
  蛇籠編む男の腕に墨の色
  百物語尽きて鏡の底光
  万象を染めて出雲の大夕焼
  明日は秋黄泉比良坂タクシーで

昨年の結社誌の”青霧賞”に挑戦した二十句。
勢い任せではない連作は初めてで、新宮から熊野への旅と、その後の出雲への旅を夏の季語で纏めてみたのだが、いや難しかった。
新宮は13年の初秋、出雲へは14年の初夏で、尤もあたしは写生が嫌いなので夏の季語で内側の残像を補強する邪な旅吟で、当然あっさりと落ちた。
未発表という条件があるからいつものようにTLに流すこともせず、日をかけてちまちまと作っているうちに俳句が判らなくなった。
自分の中にテーマを設定するのなら俳句ではなく小説にすべきなのではないかとずっと思い続け、長文ではなく印象だけ取り出して定型に乗せるのは予想していたより苦痛だった。根っから散文体質ということなのだろう。だからって小説を書きたいわけでもないのだけど。

太古の歌は風景か身体を詠むことしかしなかったという。心なんていう面倒な観念は必要なかったのだ、言葉の原初においては。あたしの言葉はもうすっかり衰弱し手垢がついているわけで、けれどもそんな言葉しか持ち合わせてはいないのでじたばたし続けるしかなさそう。
確固たる理が欲しい。

   枯野には自在に歌うひとがゐし
^^ by   waravino  ( URL )
もう既に経験されているかもしれませんが。
「小説」書かれてみてはどうですか?
それとか「詩」でもいいかもしれません。

砂女さんの筆力であれば。
すんなりいけそうな雰囲気なんだけど。
互いに残りの方が少なくなった人生(失敬w)

余す所なく絞り出しましょう!^^)/
| 2015.01.10 |  [Edit] 
春風献上 by   周凍  ( URL )
waravinoさんに一票。

今更ですが、本年もどうぞよろしくお願いいたします。

| 2015.01.11 |  [Edit] 
waravinoさん by   砂女  ( URL )
warabinoさんの文章はほんとに詩だといつも思っています。目のあり方が本質的に詩人なのね。

わたしはなんでも中途半端でずるずる年を重ねて、なんだかもうとうに搾りかすの気分ですよ〜 ^^;

そんなずるずるに今年もよろしくお付き合いくださいますよう、伏してお願いいたします。
| 2015.01.12 |  [Edit] 
周凍さん by   砂女  ( URL )
あけましておめでとうございます。
こんないい加減なブログに目を通していただいてありがとうございます。

今年の題詠ももちろん周凍さんはするりと完走なさるんだろうなあ。豊かな語彙が羨ましいです。
周凍さんの短歌は31文字で言葉が綺麗に完結していて、短歌のあるべき姿だと仰ぎ見て拝読しています。常に不足や過剰を抱え込む自分が情けない。
今年も楽しみにしております。
| 2015.01.12 |  [Edit] 
迷っています by   周凍  ( URL )
いい加減だなんて、決してそんなことはありません。
いつも更新を楽しみに致しております。

砂女さんも去年はお題をクリアされたではないですか。
とても私的な臨場感のある歌が多いですね。
私では読み切れない歌が多いと思いますが、好みです。

私も今年の題詠blogへの参加はどうしようかと。

青霧賞は残念でしたが、

わが聲の高さに怯む夏念仏
空蝉を帽子に留めて峠越ゆ
明日は秋黄泉比良坂タクシーで

此岸と彼岸を感じさせてくれるのでとても好きなのですが。
| 2015.01.15 |  [Edit] 
周凍さん by   砂女  ( URL )
こんばんは。お返事遅くなってごめんなさい。

もうすぐお題発表の2月。周凍さんが参加されないなんて淋しがるひとが大勢いらっしゃるはず!先日もとおとさんとお会いした折に周凍さんの文語の確かさにふたりして感心しきりでした。
そんな方がこうやって辺境のブログにまで目を通してくださってるのはとても励みになります。

今日はこちらは初雪でした。
また一年年を重ねて、もう少し思い通りに言葉を使えるように、と雪にお願いしてもしかたないですがちょっと厳粛な気分で白い世界を眺めていました。
どうぞまた今年も遊んでくださいませ。
| 2015.01.30 |  [Edit] 
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Author:砂女
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