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えへへへ、すっかりさぼっておりました。
取り急ぎまずは短歌を特急で。


 沼に来て水を見てゐし昼さがり秋のをはりの風に吹かれて (068:沼)
 この国の排気口から吹き上がる言葉の破片音なき悲鳴(069:排)
 埋み火を未来の我に届けむとしつとり重き冬の足裏 (070:しっとり)
 空焼けて崩れるまでは側にいる約束だった透明の猫 (071:側)
 墓銘碑の最後の名前であるからは朱を入れるらむ朱の褪せるまで (072:銘)
 しゆんしゆんと湯の沸く音の山宿の谷の深さが眠りの深さ (073:谷)
 焼き上がるパンの幻臭目覚めとはこの世の朝かあの世の夜か(074:焼) 
 暖かき背に張りついて盆ぎりと細き声聞く不在の母の   (075:盆)
 明けほのか角を曲がりて駈けて来る足音のひと黒蝶を連れ (076:ほのか)
 鏡面の愚王の宴いまたけなは余りに聡きピエロの涙    (077:聡)
 いつからか縮みし軀踏み台に古書を重ねて棚を乾拭く   (078:棚)
 絶対無とふ歓喜を説きしひとがゐて黙らせるべし唇舐める (079:絶対)
 その夜の議論の後の酒熱しあした死にゆく男と思う  (080:議)
 主体であるつもりで森に迷い込む捕虫網持つ少年の熱 (081:網)
 捨ててきた記憶の中の三つ編みの赤いチェックの襞のスカート(082:チェック)
 欲しいのは桃色珊瑚ではなくて変幻自在の入射光線  (083:射)
 若皇子の細首絞めて出奔す赤の女王の恋の荊冠  (084:皇)
 登り着くかつて小島でありし山東の海に遥拝の宮 (085:遥)


なんというかもう困ったものです。
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砂女

Author:砂女
日々是茫々


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