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旅の最後は臼杵の石仏。

緑に覆われた左手の大絶壁を見上げると三体の磨崖仏、右手は水打ち寄せる湖畔、小さな湖の奥にはナイアガラ型の小ぶりの滝がかかり尾の長い鮮やかなグリーンの鳥が羽搏き、足元は草原で白い花が咲き乱れ、裸足のあたしは朝露を踏んで歩いている、という繰り返し見る夢がある。磨崖仏は驚くほど巨大なのだがちっとも威圧的ではなく、伏し目で慎ましい表情で微かに懐かしいような匂いを放ち、そんなに昔から見ているわけじゃあないのでインディジョーンズかあるいはPCゲームで見た場面かもしれないが、とても快い好きな夢なのだ。

生家のアルバムには指宿やら草千里やら耶馬渓やら宮崎やら別府やら長崎やら、九州の色んな観光地で祖母に抱かれたりよちよち歩きだったりするあたしの写真があって、あそこも行ったここも行ったとそれを見せられたらそうかと思うしかないけれどほとんど全く記憶にはなくて、いつも騙されているような理不尽な思いがしていて、その中には臼杵の石仏もあったような気がする。
もしあの素敵な夢の素が、映画やCGからではなく実際の景色ならどんなに楽しいだろうと確かめに来てみたのだった。

残念ながら磨崖仏は写真の通りそんなに巨大なものではなく、大絶壁ではなく山肌の岩窟にたくさん彫られていて、もちろん滝も湖もなかった。入口のお不動さまを除いてはどなたも優しげな表情ではあったけれど。

大分には他にも磨崖仏があちこちにあるので、ひょっとしたらあたしの夢の場所はどこか別のところにあるのかもしれないし、でもあんなに美しい景色ならとうに観光名所になっているはずなので、やはり夢の場所は夢の中にしかないのかもしれない。

 IMG_4141.jpg IMG_4134.jpg

左は途中下車の豊後竹田の岡城。
「荒城の月」の作られたところで本丸そばには滝廉太郎の銅像が建っている。
列車の時間の隙間でさっと見学しようと思っていたのに思いがけずに広大な城址で、一週間後にあるお祭(昨日・今日だったのね)のためにたくさんの地元の方が石垣についた草を剥ぎ取ったり、落葉を掃き清めたりして用意に勤しんでらした。
今まで見た山城の中で一番広い敷地(東京ドーム22個分・こう言ってもあたしにはピンとこないけど)にはもうほとんど建物がなく何箇所もの大きな石垣や櫓跡・屋敷跡ばかりが残るいかにも”荒城”で、あの曲は詞もメロディーも実に実に哀しい。もっとも他にも仙台城ともうひとつ「荒城の月」のモデルになったというお城があるそうで、まあお城はどれも確かに哀しいものなのだ。

右は豊後竹田駅にいた猫さん。
きみは駅員さんかしら、と聞いたけどご自分でもよく判らないらしく捗々しい返事は頂けなかった。
けっこう長時間のお城見物の後で駅に戻ってもまだ待合室で寝ていて、やはりあたしは次は猫がいいと思う。

 IMG_4184.jpg IMG_4227.jpg


左;竹田の武家屋敷通り 右:臼杵の二王座通り
どちらも古いお屋敷が続く。どこもずっと昔からのひとが住んでらして、九州の小さな町は侮れない。

           IMG_4208.jpg

最後にもう一枚、石仏。
ここを後にするとき、岩窟群に囲まれた緑地に突然若い男の子がふたり現われてキャッチボールを始めた。
周囲に民家はなく、ほんとに不意に現われて、紀州新宮の天地の辻でキャッチボールをしていた若い衆を思い出してくらくらと目眩。
なつかしい・・・ by   周凍  ( URL )
岡城址に行ってこられたのですね。
随分前の事ですが、私が訪れた時は小雨模様で、
とても情緒豊かでした。
小さなお店ににごり酒が置いてあって、
美味しかったので二本ほど呑んだら
大変な事になったのでした。^^;

磨崖佛は臼杵より熊野の方が良いかもしれません。
仏さまに辿りつくまでの石段が素晴らしかったのを覚えています。

無事の御帰還何よりです。
お疲れさまでした。
| 2014.10.27 |  [Edit] 
周凍さん by   砂女  ( URL )
こんにちは。
題詠をすでに完走されてて、凄い。
どの歌も言葉のレベルが高くて感服しております。
ばたばたとやっつけでまだ半分ほどなのが恥ずかしい。

岡城址、あんなに広いとは思いませんでした!断崖の大石垣は高所恐怖症にとってはどきどきもの。でもしっかり歩き回って”昔の光”を偲んできました ^^。

国東半島はとても気になります。
やはりあと一日延ばして熊野磨崖仏も見てくればよかった…。
飛行機に乗るのが課題ですね(いつの時代にいるのやら 笑)
コメントありがとうございました。
| 2014.10.29 |  [Edit] 
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