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 スタンドの明滅激しわが母が死に給ひしか頻尿の夜
                   (題詠2014:50 頻)

           a1180_012719.jpg

5年もtwitterをやっているとフォローしてる方もだんだん増えてきて、はじめの頃は丁寧に追っていたTLもいまではごく少しの方のものしかその呟きを追わなくなった。
その幾人かのおひとりが「夢酔独言」を面白がっていたのでつられて読む。書き手は勝小吉、維新の幕府側の立役者海舟の父。昔々のNHKの大河ドラマで松緑(今は二代目ってつけなきゃいけないのかも)が演っていて、お侍なのに意気のいいチンピラ親分がとても魅力的だった。話体の文章なので当然脳内ではちゃきちゃきの江戸弁でちょっとてっぷりした、顔の大きな歌舞伎役者が目をぐりぐりさせながら喋る。

貧乏御家人だと知ってはいたけれど実際の職を求めて生涯得られず、暮らしや就職活動に金策するのが実にお気の毒ではあるのだが、刀剣の売買やもめ事の仲裁やでちょいちょい手にする金高が意外に高額で驚くし、十代半ばの上方への家出旅もヤクザの漂泊のような乞食の徘徊のような虚無僧の修行のような、なんとも自由奔放なありさまに驚く。もちろんそんな出奔は帰れば長い押し込めで懲らしめられるのだけど、海舟はその間に生まれていてはて庭の檻への押し込めでどんな風に作ったのやら。
そういや大河ドラマでは海舟の母は久我美子がやってたんだっけ。

その時代では当たり前のことなのだろうが元の男谷家ではお妾さんの子どもで三男、六歳で勝家へ養子へ出てその家を継ぎ、それでも読んでいると大人になってからも男谷の兄たちや父親と交流していて、養家のことは刀自のことだけが出てくる。
家制度が崩れた現在から見るとなんだかいまいち親子間の感情が想像しにくくて、いい年をして相変わらず不在の母にときどき思いを致すあたしとしては江戸時代が羨ましいような気もするが、その時代の女じゃ今よりもっとつまらないか。

孫子の代に、おめえたちはこんなことをしちゃあいけねえぜと戒めとして書いたと言いながら、その楽しそうなこと、えへんぷいなところが微笑ましくって実に愛嬌がある。
こりゃそのうち息子の「氷川清話」も読まねばと思いつつまずは安吾の捕物帖など。
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砂女

Author:砂女
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