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 夢にくる君があんまり優しくて
         ヤフーで買った悪役(ヒール)の仮面

               (題詠2014:43 ヤフー)

           akuyaku.jpg

ずっと積読だった「富士日記」上・中・下 武田百合子

ひとの日記、それも作家が後で読まれることを心して書くのではなく、夫人が毎年山荘へ出かけたときだけ心覚えにつけていたものを眠る前にぱらぱら数ページずつ読んで、まあ面白いといえば面白く、しかも昭和39年から51年、必ず記入される買物の価格や献立がなんといっても懐かしい。
そうだ煙草は40円だったっけと父のお使いで買いにいったことを思い出したり、卵とバナナが現在とさして変らぬ値段なのに改めて驚いたり、毎日の家庭料理の慎ましい献立に、まああたしんちはもっと婆くさいものだったけどそうそうそうと膝を打ったり。

独特の擬音の使い方が面白く、さすが作家の奥さん、地元のひとや空や通り過ぎる道、どれも生き生きとして、特に聞き書き部分の絶妙さには感心してしまう。泰淳の口述筆記をなさったそうで、耳から入る言葉への想像力・構成力は凄い。地元の、よく出入りする建築関係の方が賞を貰った俳句を披露する、その描写は細かなところまで目が行き届いて暖かく、そのおじさんがすぐそこで長い手を広げているような気分になって思わず泣いてしまった。
暫く就眠用の楽しみ。

写真はかつての悪役、銀髪鬼・フレッド・ブラッシー。こうやって噛みつくのである。
この日記より少し前、小学生のあたしが初めて見た”悪”のひとだった。まだテレビはモノクロで、それでもこの流血にショックを受けて何人ものご老人が心臓発作で亡くなった。
テレビも戦後日本もまだ純真さを残していたのかもしれない。
レスラーの奥さまはブラッシーがひと目惚れした日本女性。きっと家庭では穏やかなひとだったのではないかな。
素顔で、仮面はつけていなかった。
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砂女

Author:砂女
日々是茫々


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