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 「世が世なら」尊王攘夷も知らないで
                 土を耕す男であらむ

                   (題詠2014:42 尊)

           a0070_000174.jpg

ここ二ヶ月ばかり明治中期から昭和・戦前にかけての女性作家について書かれたものをまとめて再読。
瀬戸内晴美、林真理子、田辺聖子、桐野夏生、関川夏央etc.。若い頃読んだものが多いのだが歳をとるとまた違った読み方で、これは年令のせいというより社会的な変化の大きさのせいだろう。特に瀬戸内晴美のものは伊藤野枝にしろ田村俊子にしろ岡本かの子にしろご本人の作品より先に読み漁ったので、長い長い時を経てまた読むとその切り口がいかにもあの頃で、瀬戸内さんもまさかあんな生臭い尼さんになるとは思ってもみなかった。まあ余り人のことが言える生き方はしてないので小さな声で言っておくけど。

特に田村俊子の伝記など読むと下町の情緒を引きずっている、新しい女ではないなどと批判されたとあり、あるべき生き方を追求するのが文学の務め、西洋からの新たな思潮に敏感でなくてはならなくてああ近代ってのは面倒だったのだと改めて思うけれど、作品で作家の思想性まで云々されるのは実はそんなに遠い昔のことではなくて70年代半ばくらいまでは続いたのだろうか。
軽薄短小が愛でられるようになってから好みは別として随分小説は様変わりした。まああたしは今の作家のものはそんなに読んではいないけれど、もう高橋和己なんて読まれないのだろうなあ。

ようやく一段落したので趣向を変えて網野善彦の「日本の歴史をよみなおす」を。
特に文字についての第一章は面白い。既に江戸時代以前から、方言の日常会話が理解できなくても文書ならどの地方のものでもすんなり読める、というのは考えたら不思議なことだ。文字や貨幣が外からやってくる国は常になにかをなぞって外向きの顔を作ってきたのかもしれない。
あるいは漢字・ひらがな・カタカナの使い分けが時代によって激変するのはどういうわけなのか。あたしの親世代の教科書はカタカナ表記で始まってたはずで角のしっかりしたあの文字はなんだか不安を煽る気がする。祖母や父が持っていた社会規範の頑さはそのあたりにも原因はないのかしら、などと。

物語や小説はもうあまり面白く思えなくなってしまったのが悲しい。
^^ by   waravino  ( URL )
高橋和巳~森田童子「孤立無援の唄」の歌詞の中に名前が出てくるんです。モノを知らないというのは恐ろしいもので。自分は元巨人の左腕・高橋一三のことだろうか?なんて思っておりました。亡くなられたのが1971年だとか。その頃自分は16歳でした^^;)/
| 2014.08.15 |  [Edit] 
waravinoさん by   砂女  ( URL )
高橋和己さんはある時期よく語られました。わたしも(多分)全部読んでる。重い主題を重くとても慎重に作り上げる作家でした。
亡くなられたのが39歳。今のそのあたりの年令の方では想像もつかないでしょう。
それもだけど亡くなられてすぐ奥さまの高橋たか子が出した文章が男性作家には衝撃的に受け取られて騒然としたのが、あれが"時代"ということだなあとつくづく思いますね。
森田童子は後にドラマ主題歌に使われたりして甦りましたが(きっと若いとき聞いていた年代が社会的にそういう位置についたんでしょうね)、高橋和己はどうかしら。

それにしても waravinoさん、もっとお若いと思ってた。うちの旦那とあまり変らない(笑)
| 2014.08.17 |  [Edit] 
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