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 こはいとこ見たくないから糊塗してる
               あたしの中の淋しい小人

                   (題詠2014:28 塗)

            IMG_1387.jpg

皆川博子「総統の子ら」(上)(中)(下)
第二次大戦中のドイツの、真摯で無邪気で勇敢な青少年の、抗いようのない時代に呑み込まれてゆく切ない物語。
特に(中)のほとんどを占める戦闘のこれでもかという描写の、善悪、敵味方を超えての残虐さにへこたれながら、それでも一気に読ませる力。
「総統の子ら」も「自由を守る子ら」も「天皇の赤子ら」も「革命の子ら」もそれぞれ「正義」の論理を掲げて傷つき傷つけ、壊され壊し、殺され殺し、そうして勝者だけが正義になってしまう戦争というものがつくづく悲しく愚かしい。勿論勝者はそれぞれの「子ら」個人ではないし、そして多分それは負けた者にしか判らない理不尽で、しかも当然ながら負けた側に言葉はないのだ。
1930年、京城で生まれた女性作家が70歳にして渾身で書いた戦争論だと思って読んだ。

主人公のひとり、年長のヘルマンが見た「神」をわたしも知っている。
そこからもっと豊かな言葉を紡ぎ出すことは可能だろうか。
にんげんはいつか「国」という概念を捨て去ることができるのだろうか。
”ほんとうのほんとう”を知って戦争などしなくてもすむようになるのだろうか。

               ※
今日も上空はヘリが飛び、まだとなりの市へ広がった山火事は消えきっておらず、仙人ヶ岳へはしばらく立ち入れないそうだ。
半日、反対側のとなりの町の山里を歩いていた。
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